敵は哲二さん?
哲二が苦手だ。
前のブログでも書いたことだけれど、どこまでもトリニータを追いかけてくる哲二が苦手だ。ウチがJ2に落ちたらJ2クラブの監督になって、J3に落ちた今季、まさかJ3まで追いかけてこまいと思ったら、鳥取の監督になってJ3にやってきた。
どこまで追いかけてくるんですか哲二。
そんな哲二さん率いる鳥取が、最終節の対戦相手。
あー哲二さんが苦手だ。
水戸時代の彼との相性はすこぶる悪いから・・。
まだウチがJ1にいた2008年、この年はトリニータ史上最高の1年であったのでカウントしないでおこう。この年だけは哲二さんには2タテを食らわしている。
が、問題はそれ以降であるよ。
見てみようか。
2011年 第5節 水戸vs大分 0-0
第27節 水戸vs大分 0-2
2012年 第20節 大分vs水戸 1-0
第29節 水戸vs大分 2-1
2014年 第1節 水戸vs大分 2-1
第40節 大分vs水戸 2-3
2015年 第14節 水戸vs大分 1-1
2016年 第3節 大分vs鳥取 2-1
となっております。
うーんと哲二さんは去年の途中で成績不振で解任されておるのですけど、そういう状況の水戸に勝てなかったウチ・・。というかですね、水戸時代ってこんなに苦手だったのか。
まあ今年は勝ちましたけども、哲二さんあまり得意じゃないなあ。
3勝3敗2分ということで、ぶっちゃけ五分五分。
2012年以降では、ほとんど勝ててない。J2とJ3の差はあるといえ、決して得意な相手ではないぞ哲二さん。
しかも今季限りで鳥取を去ることが決まっている哲二さん。
長野が栃木に対して見せた魂みたいなものを、鳥取だって持っているわけです。誰が目の前で昇格シーンなど観たいものか。
観たくないに決まってる。
片野坂さんの言った通り、何も得たわけではないトリニータは、気合い入れていかないとやられそう。
だって敵将は哲二さんだし。
鳥取っつーか、哲二さんが苦手なんですよ。
哲二さんは、大分のこと苦手だなんてこれっぽっちも思ってなさそうだし(J2時代は勝ち越してる)非常に厳しい闘いになると思うわけです。
一昨年、つまり2014年は第40節で水戸に敗けたことが大きく響き、プレーオフに出ることができなかったように記憶しています。
選手スタッフが頑張れば、なんとかなりそうな気がするけれども。プレッシャーがかかる試合でどこまで出来るかな。
今まで何度も、大丈夫だろう、勝てるだろうと思って負けて、J3にまで来てしまった。
まさかが起きるのがサッカーであることは、トリニータに関わる全ての人が理解していることだと思う。天国も地獄も味わい、サッカーの神様は気まぐれだということも知っている。
栃木vs長野の中継を観たけども、解説の方が、「栃木にこんなにも試練を与えるのか」と言ってたのが印象的でした。
だけどね、トリニータだって修羅場を経験し、ほんとに綱渡りで生き残っているクラブです。試練どころではない絶望も味わいました。
苦労に負けないトリニータの意地を見せたいのだ。鳥取を上回る意地と根性を。
みんな普通にやればというけれど、この普通ってなんなんだろうか。
普通で出来るわけがないのだ。
こういうときこそ高松やベテランの力が必要だろうけれど、昨日の高松を見て、もう彼にはその力がないことが分かった。高松自身もそう言っている。
だからこそ彼は、シーズン途中のこの大事な時期に引退宣言をし、大博打を仕掛けたのだと思う。ピッチで貢献できない彼に出来ることは、これしかなかったのかもしれない。
でも今年昇格できなかったら、昨日の試合が頂点だったと言われるだけで、それは彼にとってもトリニータにとっても、不本意なことに違いない。
だけどサッカーの神様は気まぐれ。
いま絶望の淵に落ち込んでいる栃木に、神様は微笑むかもしれないのです。
分かっていても、どうにもならないこともあるのから。
とんでも審判にぶち当たったり、荒天にぶちあたったり・・。まあでも勝てばいいのだ、勝てば。
シーズン最後の最後で追われる立場になりました。プレッシャーがないわけないですよ。そして、プレッシャーに勝てるようなクラブであったなら、J3くんだりまでやって来ることはなかったのです。決して卑下するわけではないけれども、トリニータはもう特別なクラブではない。
栃木がウチよりちょっとだけ、運と勢いがないだけだ。
だからこそトリニータは、クラブ、選手スタッフが証明しなければならない。
トリニータは、上にいくべきクラブであるということを。
栃木よりも、鳥取よりも。
正直、J3だけでなくJリーグファンの多くが、栃木がすんなり昇格を決めるだろうと思ったはずだ。私でさえもそう思っていた。きっと栃木サポもそうだろう。
だけど、ここまで来れた。もういっこ。もういっこ。